地盤
 
■ラムサウンディング試験方法

 ラムサウンディングは、動的コーン貫入試験に属し、スウェーデンで開発されたものである。その特 徴として比較的貫入力が強く、N値30回程度以上の硬質地盤においても調査が可能であること、連続的 な地盤強度のデータが得られること、トルクを測定して周面摩擦の影響を補正できることなとが挙げられる。
  試験は、専用ロッドの先に先端角90°、外径45mmのコーンを取り付け、自動連続貫入装置で連続的 に打撃貫入していき、貫入量20cmごとの打撃回数を測定する。このときハンマーの質量は63.5kgであ り、その落下高さは50cmである。
 次に20cm貫入毎に回転トルクを測定し、打撃回数の補正を行い動的コーン貫入値Ndを算出する。捕 正後のNd値は標準貫入試験のN値と同等になるように設定されている。
 さらに本試験ではこれら一連の操作の制御及び試験データの記録を自動化し、人為的な測定誤差などの無い正確な調査を行うことが可能となっている。


結果の補正と整理

実際に測定した打撃回数Ndmは、下記の式により、ロットの回転トルクを用いて補正を行い、動的コーン貫入値Ndを算出する。 また、補正は20cm毎の打撃回数が5回以下の場合には行わない。 これにより補正後のNd値は標準貫入試験のN値と同等の取り扱いができる。

  1. @ Nd=Ndm     (Ndm≦5)
  2. A Nd=Ndn-0.41×Mv (Ndm>5)
  3. B Nd≒N値
  • N値:動的コーン試験値 (回)
  • Ndm:打撃回数 (回/20cm)
  • Mv :区間ごとの回転トルクの最大値(kN・m)
  • N値:標準貫入試験の値 (回)
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