地盤
 
■サウンディング

サウンディングは、ロッドに付けた抵抗体を地盤中に挿入し、これを貫入、回転、引き抜きさせてその際の抵抗から地盤の性状を調査する方法である。サウンディングは未固結地盤を対象とする試験であり、数多くの種類があるが代表的なものを挙げると下表のようになります。

代表的なサウンディング試験
方法 名称 連続性 測定値 測定値からの
推定値
適用地盤 可能深さ
(m)
特徴
静的 スウェーデン式サウンディング試験 連続 各荷重による沈下量(Wsw)、貫入1m当たりの半回転数
(Nsw)
標準貫入試験のN値や一軸圧縮強さqu値に換算 軟弱地盤 10m程度 標準貫入試験に比べて作業が簡単である
ポータブル
コーン
貫入試験
連続 貫入抵抗 粘土の一軸圧縮強さ、粘着力 粘性土や
腐植土地盤
5m程度 簡易試験で極めて迅速
二重管式
コーン
貫入試験
連続 先端抵抗qc せん断強さ、土質判別 粘性土地盤や砂質土地盤 3m程度 ポータブルと比較してデータの信頼性が高い
孔内水平
載荷試験
不連続 圧力、
孔壁変化量
変形係数、
降伏圧力
孔壁が自立するあらゆる地盤、岩盤 基本的に
制限無し
推定量の力学的意味が明瞭である
動的 標準
貫入試験
不連続 N値 せん断抵抗角、粘着力 玉石、転石を除くあらゆる地盤 基本的に
制限無し
普及度が高く、ほとんどの地盤調査で行われる
簡易動的
コーン
貫入試験
連続 Nd Nd=1〜2N 同上 15m程度 標準貫入試験に比べて作業が簡単である
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静的なサウンディングの例
(ポータブルコーン貫入試験)
 
動的なサウンディングの例(標準貫入試験)
 
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